ユニット型特養2023年2月の勤務表

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勤務日数 17日
早番  4回
日勤  4回
遅番  6回
夜勤  3回
入浴介助のある日 8日
休日11日(うち夜勤明けが3日、有給休暇2日)

シフト表が出た。

2月は日数が28日しかないので勤務日数は少なめ。

人手不足は相変わらずで、2月もなんとか人員をやりくりしてシフトを回す感じだ。


うちの施設の場合、ひとつのユニット(満床10名)に通常介護員は5名。

4交代制のシフトで夜勤は 21:45〜6:45 の9時間(うち休憩1時間)

今は人員不足で介護員が4名しかいないユニットが2つある。

そのうち3名は時短勤務だ(育児、介護など※1

早番、日勤、遅番、夜勤というシフトだが、日勤をなしにしても介護員4名でこのシフトを回すことは難しく、他のユニットに応援を頼んで何とか回している。

あとは日勤業務だけのパートさんが何人かいるが、こちらは4時間〜6時間の勤務。
出勤するのも週に3、4日くらい。

介護員の募集はかけているが、なかなか人が集まらない。

(※1「育児・介護休業法」という労働者が育児や介護で仕事を辞めなくても済むように事業主が時短勤務制度などの措置を講じなければならないという法律がある)

看護師も1人辞めてから100名以上高齢者がいる施設に常勤3名、パート1名体制だったが、2月からは派遣さんが1名入るようだ。

事業所全体では去年半年(7月〜12月)で辞めた介護職員は7名。新規採用は3名だった。


ユニットケアって何?

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特別養護老人ホームには従来型ユニット型の2種類がある。

従来型は多床室と呼ばれ、一つの部屋にカーテンで仕切られた4つのベッドがあり、そうした部屋が6、7部屋。

だいたい25人〜35人程度の高齢者がひとつのフロアで一緒に暮らす病院のような作りだ。

ユニット型は全室が個室。

リビングなどの共有スペースを中心に小人数(10人)で生活するプライベートに配慮された作りになっている。

多床室は大人数を介護するための作りになっており、料金も安い。

寝たきりの人、食事介助が必要な人が多く、高齢者の数が多いので介護員の負担も大きい。

ユニット型は料金は高いが自分の家具なども持ち込むことができ、起床時間や食事時間などもある程度個人の要望に合わせてもらえる。

個室に閉じこもってしまうと転落や転倒の危険があったり、物を壊したりコードを引きちぎったりする認知症のある人には向かない。

介護員の負担は多床室よりは少ないが、濃厚な人間関係を嫌がる介護員もいる。

時間になったら高齢者を一斉に起こして食堂に連れて行ったり、入浴介助で車椅子に乗った高齢者をお風呂の前に裸でタオルだけ羽織らせ並ばせていた従来型の特養と違い、ユニット型では入居者一人ひとりの個性や生活リズムに応じた暮らしを提供できるというのが売りだ。

これを「ユニットケア」と呼ぶ。

ただ、高齢者を小人数にしたまでは良かったが、介護員も小人数にしてしまったため、介護員1人で10人の高齢者を介護しなくてはならず(夜勤時は介護員1人で20人の高齢者を介護する)、結局小さな従来型のような現場になっている施設が多い、気がする(個人的な感想)

例えば早番。

1人で起床介助し食事提供、洗い物などの後片付け、レクの体操、シーツ交換、10時のおやつ、洗濯物たたみ、オムツ交換と記録の打ち込み、などなど午前中だけでも業務が山のようにある。

個性を尊重しそれぞれの生活リズムに合わせた介護を提供したいが、ヘタをするとゆっくり会話をする時間も取れない。

せめてあと1人介護員がいてくれたら、ユニットケアの理想に近づけるのかも知れないが、現状の人員配置基準はそうなってはいない。

しかも、政府はこの人員配置基準を緩和し、さらに介護員を減らす考えだ。


過去記事
  ↓
介護職の給料公開 配置基準の柔軟化反対



介護員の間では「ユニット料金で高いお金払う意味あるの?」とよく話題になる。

提供できるサービスが従来型と変わらないのに、個室というだけで料金は跳ね上がる。

これなら従来型でいいよね、というのが現場で働く介護員の正直な感想だ。







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